いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

ブスにさえ出会わなければ 2020/09/14

最近は一日を使い果たしてしまって、深夜に余力が残っていないためにPCに向き合えなかったり、酒浸りになってマトモに頭が働いていない状態が多く、朝方に日記を書くような生活が定着しつつある。自分としては望んではいない形。世の中不本意なことばかりであるのだから、自分しか関与しないシーンにおいてはそういう不本意を可能な限りカットしたいよね。と思い生活リズムを絶賛改善中。

13時の面接。向かう前に昨日の日記の肉付け。志望度なんかあってないような企業の面接であったので、一切の緊張もない。面接の仕上がりよりも、日記の仕上がりのほうが自分にとっては重要であった。

京浜東北線で新橋に向かう。片道1時間かからないくらいの電車旅。赤羽で角席が空いたので、座り直したら、目の前に痛いカップルがいて、ついつい見てしまった。AirPods越しにも聞こえる大きい話し声。髪質がダンブルドアで、自分よりも肌の汚い、七分丈のスカートから見える足からは処理の甘いすね毛の生えた足が見えるような彼女と、世の中の常識が通用しなさそうな、世間の苦労を感じることなく生きてきた、表情筋が社会の荒波に揉まれていない、年齢と精神年齢が伴っていないような悪い印象を受けてしまう童顔のスマホケースに猫耳が生えたものを使っている彼氏。そんなふたりから構成されるカップルのイチャイチャ。正直見てられないが、真向かいなので視界に入ってくる。

ちょうど秋葉原駅を通過するかしないかくらいの頃、彼女側が今までいじっていた携帯電話をポシェットにしまおうとしていた。マグネット式になっている鞄を閉める際に「とぉう!!」とか大げさなリアクションを取りながら鞄を閉めている様子を目の当たりにして、呆気にとられてしまって、思わずその女の顔を見てしまった。するとあちら側も声が大きかった自覚もあったのだろうか、辺りを見回していたようで、不運にも自分と目が合ってしまう事態。自分のほうが驚いて目をそらしてしまった。

すると、自分と目が合った瞬間に何故かその女は唐突に彼氏の肩にべったりと顔をなすりつけて甘えだした。あのタイミングは明確に自分の視線を気にした上での行動であったと思う。まんざらでもない彼氏。その光景にまたも呆気にとられる。前も書いたが、こういう自分以外がターゲットになっているぶりっ子を不意打ちでくらってしまうと自分は駄目になってしまう。ましてその女が女と呼べるものでないのなら尚更。彼氏の思考を全く理解することができずに、二重、三重に呆気にとられる電車内であった。

そんな電車を乗り継ぎ、面接会場に。廃校寸前の中学校の職員室のようなオフィスでの面接。社長と人事と30分程度の面接。フランクな感じで話すだけ。こちらとしては受かっても落ちてもどちらでもよい企業。肩の力なんか入る瞬間もなく、吉野家で牛丼を食べて帰宅する。

4時間後に内定の通知が来るくらいには人材確保に困っていたのだろう。内定通知で初めて乾いた笑いが溢れるのは初めてであった。このまま何もせずに一日が終わるのは嫌だったので、先輩に採用の進捗を聞いて、履歴書にリライトを加えて提出。少しだけ安心感を得られる。今日の一大トピックスはブスのぶりっ子に不意打ちされたこと。それでいいのかな。嫌だな。もう少し。

客単価の安い店舗に行くともらえる、次回使えるサービス券。あれが財布の中に入っている大人にはなりたくない。具体例で挙げれば日高屋のモリモリサービス券とか。なんか高校生の財布の中身のように見えてダサいし、あの紙切れで財布が膨らむのが許せない。何かの会計のシーンで、仲間内に財布の中身が見えるシーンがあっても、カードをしまう部分に端の折れた安いチラシ素材のクーポン券が入っていることが発見されることなんか死んでも体験したくない。自分の自意識の過剰な高さがこういう考えになるのだけど、財布にクーポン券入れてるやつにはなりたくない気持ちのほうが、次回行った飲食店で100円分得をする気持ちよりも大きくなってしまう。こういうのって損なのだろうか。もっと図太く生きるべきか?ソフトバンクが昔やってた、牛丼一杯サービスみたいなのも、同様の理由で並べなかったし、生涯で20万円分くらいは自意識の高さで損をする場面が出てくるのかも。20万円で守れる自意識なんかたかが知れてるが、それでも自分にとっては譲れない。