いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

半沢とプロメアの食べ合わせの悪さ 2020/08/31

8月の終わり。暑さに悩ませられることなく過ごした。クーラーを絶え間なく起動させながら、寒くなったら毛布をかぶる生活。外気のカンカン照りなんか全て無視してやった。昨日の昼食で余ってしまったざるうどんを水洗いしてどうにか食べられるクオリティに戻して朝食にする。午前中に済ませるべき用事を済ませてやろうとしたが、思ったよりもやることがなかった。

20世紀少年を読み進める。学生時代の様々なコンプレックス、鬱憤の積み重ねが簡単にいうと世界を滅亡させかけるストーリーなのだけど、それだけ思春期に感じ得られた感情はその後の人生の礎になりえるのではないか。とか思えてしまう。そんな過去を見ている前に、自分の未来をどうにかしなくてはいけないのだが、そう自分ばかり焦ってもどうにかなる問題ではないのでなんともできない。回し車を必死で回すハムスターもこんな思考なのだろうか。自分ではこのゲージの中にいる状況をどうにもできないから、そのやるせない状況にいる自分をごまかすために回し車を回したりしてるのではないか。そんなわけないだろうけど、そんなことを考えてしまう。

対して行きたくもない企業の面接。こちら側のそんな意思が伝わってしまったのかもしれないが、あちら側も対してこちらを雇いたくはないように感じた。人事2人対学生の自分が一人。上司のような人間がこちらが話しているときにずっと携帯を覗いているのが目に入ってからは一気に志望意欲がだだ下がり。人事が揃いも揃って逆質問の回答として「別にどこでもよかったけど、入れたからこの会社入って、思いの他居心地よかったから今もいますw」みたいな回答を返してくる時点でこの会社に対する信用も一気に落ちた。面接を任されるようなポジションの人間がそんなにあぐらをかいて楽しているような会社が将来どうにかなれるわけがない。落とすなら勝手に落としてくれ。二度と関わりたくない。

不本意な人事との面接は精神を削られる。次の面接まで2時間の1時間しかインターバルがないのに瞼が重くなってくる。面接に疲れて他の企業の面接に参加できないなんか笑い話にもならないので、気を引き締めて顔を洗う。外したネクタイも巻き直して、次の面接に臨んだ。

一回ひどい面接を挟んだからだろうか?普通の面接がかなりしっかりとしたものに感じられて、緊張もすることなく会話を進められた。3人の面接官を3人ともなにかの形で納得させられる回答はできたのではないか。こちらの話の掘り下げも適度なものであったし、なにより相手が変な先入観を持つことなくこちらに接してくれているのが本当にありがたかった。これが本来の面接であると思う。やりたいことも適度にかぶっているし、ここで自分の全力を果たしたい。そう思える職場であった。受かっていてくれ。頼む。

やれることは全てやって、犬の散歩。18時ごろに初めて外に出たが、8月の終わりにしてはかなり肌寒い気候であった。曇天の空。いつ雨が降り出してもおかしくないような空気。長年屋外の部活をやってきたからわかる雨の匂いをひしひしと感じたので、犬の散歩を最短ルートで済ませてそそくさと帰宅。その後の雨に濡れることもなかったので、自分の雨勘により自信がつけられた。

昨日何気なくドキュメンタルを見ていたときに広告で進められたプロメアを観る。トリガーがトリガーファンのために作ったトリガー作品。おなじみの賑やかな作画。変形ギミックてんこ盛りの男の子大喜びのロボットギミック。耳に馴染んだトリガーお抱えの声優。何から何まで一度口にしたことのある味付けであるはずなのに、そこに最新の技術と画風が吹き込まれて全く新しいもののように感じられるから不思議。ただ、やはりあまりにもトリガー色が強すぎるために、過度にトリガー要素を感じられる場面に出くわしてしまうと勝手に笑えてしまった部分もあった。嘲笑うとかではなく、あまりにも作風を貫いているがために、逆に清々しくなってしまってこらえきれずに漏れるタイプの笑い。これ、劇場で見てたら確かに雰囲気良かっただろうなー。公開中にあれだけアニオタが騒いだ気持ちもわかるわ。総じてよかった。だけど観る時期が間違っていたかもな。半沢が公開されている今、堺雅人の声が勝手に脳内で半沢に変換されてしまう部分が、誰も悪くない外的なノイズであった。そこだけ。本当にそこだけ心残り。

明日は何か予定が会った気がするのだが、この時間になっても一向に思い出せない。多分選考のスケジュールの中で消え去った予定なのだろうけど、どうもさっぱりしない。なにか人生が狂うレベルの忘却でないことを祈って、デカダンスを観るか。後は野となれ山となれ。