いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

2020/09/30

今日付で卒業。全く意識はしていなかったが学生最後の日だった。自分の中ではバイトがない日がたまたま固まっただけの週間。さてさて何をしようか、考えてみたが手近なところの欲望がラーメンくらいしかなくて困った。近所にある、平日のランチタイムに4時間しか店を開けない担々麺のお店に向かう。確かに濃厚で美味しいが、通常のラーメン屋と同じ営業時間であったらここまでありがたがって食べることはないだろうなー。って感じ。でも食べられる機会がほとんどないとなると、自然とありがたがって食べてしまう。替え玉までしっかり堪能して、11時半にはお腹も満たされる。

ラーメン屋の隣の接骨院の日替わり掲示板みたいなものをチラ見。なんだか変に政治に喧嘩を売るような内容の書き込みがされていて、少し戸惑った。確かに自分の店舗だから何を掲示板に書き込もうが自由ではあるけれど、あえてそんなに踏み込んだ話を公道に向かってする必要はあるのだろうか。いや、ない。なんかそういう、掲示板に当たり障りない、なおかつ誰かの関心をそそるような話題をポンと出せる、そんな引き出しを持ち合わせることってかなり大事なのかもしれないなと思わされた。

クレカの引き落としに備えてお金を入金したり、駐輪場の賃料を支払ったり、細かい雑務をこなしながら、あとは自宅で寝潰れるだけかと思っていたら、友人からの連絡。少し渋ったら。あまりにもモチベが高かったようで地元に向かってきてくれるようだった。普段東京に呼び出されている人間をさいたまに引き寄せる。

こんなことは滅多にないので思う存分にお、も、て、な、し。してやろうと思ったが、地元はあまりにも弱かった。喫茶店にでも入ろうとしたら少し自転車を飛ばさないと満足いくところには向かえないし、そのためにわざわざ1000円かけてレンタサイクルを友人に借りさせる始末。その借りた自転車でどこに向かうかといったら、ひたすらに長く続く農道を走るしか選択肢がないような状況。さいたまって、あらためてなにもないんだよな。苦肉の作で向かった先は、小学校1年で遠足に向かった、動物園のある市営の公園。盲目の21歳にもなるレッサーパンダがくたびれていたり、フラミンゴが手持ち無沙汰で首をかきむしってる様子を眺めながら歩いた。バレンシアガのスニーカーのようなカラーリングをしている水鳥が一番キレイで見応えがあったかもしれない。そんなレベル。適当にまた自転車を漕いで、友人と愛犬を適当に散歩させる。愛犬も知らない人との散歩で変にテンションが上がってたようで面白かった。ソワソワした愛犬と田舎になされるがままになる友人のコンボ。ここでしか見れないね。

犬を置いて、クロージング。駅前へと向かう。道中でリサイクルショップを見かけて、適当に物色する。ナイキの派手な靴を勧められ、購入の一歩手前まで悩んだがすんでのところで気が変わって、結局なにも買わずじまい。別に無理して誰かのお下がりを買う必要はないからね。友人の腹を満たすために町中華に入って、ニラの炒めものの上に中華風のオムレツが乗っかっている、なにかが違うニラ玉を食べながら、豚骨ラーメンのはずなのに、なぜか魚介風味のだしが効いている豚骨ラーメンをすする友人を眺めた。町中華のいいかげんさが悪い方向に向いた結果があれだったのかも。友人はここから自転車で帰宅するらしい。応援しながら、自宅のカレーを腹に詰め込んだ。今日は永遠と飯を食べる人間になった。明日も延々と飯を食べ続けような。