いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

リハビリ その② 2020/08/21

泥のように疲れてしまった二日間。毎日深夜に日記を書けていたが、慣れないことの連続で体力が持たなかった。ここで継続していたものが途切れてしまうのは意地でも避けたいので、悪あがきだけどちゃんとやる。やらせてください。

起床。両親がディズニーデートの準備をするなかで、8時半頃出発。通勤ラッシュは避けられてはいるが、やはりスーツ姿が多かった。謎のドレスコード「派手服」を昨日の深夜2時に発表され、困り果てた結果、通販で購入したら思った以上に色味が原色に近い黄色だったジャケット?を一枚。シャツっぽく着て参加。案の上電車で悪目立ちする。この黄色、あまりに鮮やかすぎてハチとかに狙われたら一発だよな。と毎回思うし、結構な視線を集めるのだが、ネトフリのNARUTOに集中するフリをして一時間程度電車に揺られた。

待ち合わせ場所に到着したら、まさかの友人の90分遅刻。友人伝いの友達との集まりなので、自分が友人の立場だったら30分前くらいに集合するくらいの気合いで参加するものだけど…勘弁してほしかった。時間つぶしにコメダコメダのフードがボリューミーなのは噂と写真で知っているのだけど、どうもそういうのを頼みたいタイミングでコメダに入ることってそうそうない。今回も例外ではなくそうで、ハイボールが入っていそうなタイプのステンレスジョッキで提供されたアイスコーヒーを飲みながら90分時間を潰す。ほぼ初対面の人間含め90分の会話ラダー、それなりにメンタル使うものだと思ってたけど、相手側からしたら、自分自身はいてもいなくても変わらない存在っぽくて、逆にその無関心な感じが落ち着けた要因だったかもしれない。

90分遅れの遅刻を成し遂げた友達にコメダの領収書を押し付けてレンタカーへ。千葉の市川方面なんかは全然馴染みのない場所であったが適度に栄えていて住みやすそうではあった。埼玉でいう大宮みたいな。新しくできた道路を抜けて茨城の大仏へと向かう。

道路からもちょくちょく見えていたが、生で観るとやっぱり大きい牛久大仏。なんだこれ…。歴史のある大仏、とかではなくてただひたすらにでかい大仏を30度超えた猛暑のなかで眺める。春と秋にはピークを迎えて、そりゃあもう一面の花畑になるであろう場所が、ギラギラの暑さで照らされていて、この時期の花であろうラベンダーももう太陽で焼かれる一歩手前くらいまで追い込まれていた。

大仏の中に入ろうとしたら観光地にいるおばちゃんが最新の検温設備を使いこなしていた。帽子をかぶっていたせいで、顔まわりに熱がこもってしまい基準値以上の体温を検出してしまった友人が焦っていたら、おばちゃんに「うしろ詰まってますよ!」と急かされる。後ろには自分しかいなかったけど、たまに来る観光客すら面倒に感じちゃうんだろうな。レジャー施設のスポットスタッフの気持ちは痛いほどわかる。

大仏の中にはこれでもか!というぐらいに大仏と仏像が詰め込まれていて、一種のマトリョーシカ。一個のでかい大仏のバックストーリーを大仏の中で見せられるという感覚もなんだか新しい。社会科見学とか、そういう部門を相手にしているっぽくて、小学、中学校の人らがクラス感覚で突入してきても待機できるような広々とした作りと、一クラス分がまとめて写経体験に臨めそうなスペースがこのご時世でがら空きであり、逆に風情を感じた。遅れてきた友人が、一気に体調を崩して熱中症になりかけてしまい、早々と避難。隣接しているよく分からない食堂で観光地っぽいそばを食べた。自分だけが温かいそばを食べていて変なところでミスマッチ。

流れ着いて、そのままアウトレットへ。複合商業施設に売っているものになかなか簡単に手を出せないのと、それほどに魅力を感じられずに単なる時間つぶしのようになってしまってこの時間が一番自分が浮ついていたと思う。

4人の集まりの中で2人はアパレル、服飾の業界の人間であり、もうひとりもファッション感度が高い方であるので、ウィンドウショッピングも難なく楽しめるのだろうが、自分自身としては根本的に自分に自信がないために、こういう万人が着れるような服を着てしまったら自分のダメさ加減が浮き彫りになってしまうようで、どこかクセの有る服でごまかさないとような気になってしまい、どこか購入までは踏み切れなかった。適当にお茶までして、帰宅ラッシュの下道に巻き込まれながら帰宅。行きの車よりも和やかな雰囲気は出せていたと思う。全員が全員いい感じに疲れていて、軽い会話をより軽くできたのではないかなと。

レンタカーを返却したら解散かと思っていたら、夕食も食べるみたい。疲れた〜!言ってたからもう帰宅するのかな、とか思ってたけど、旅行に行って疲れるってこういうことなのか。疲れにいくために外出して疲れたってことは、もうそれ自体で目標を達成できてるってことだからそれでいいのか。となりつつ焼肉屋さんへ。

コロナ禍の華金。まぁまぁ影響は出てるけど、店員さんは忙しそうだった。ビールを入れたら一瞬でドッと身体の重さを感じる。ハイボールを入れたらさらにまぶたが重く感じる。それに反比例するように口は軽くなってるのを感じた。自分が濁れば濁るほど、出せる言葉が多くなっていくのが情けない。自分は一生こういう人間なんだろうな。12時間の旅行でこんなに体力持っていかれるなんて。一時間近い帰路。ずっと眠り倒した。身体がもう動かせなかった。今日一日の疲れと、暑さと、アルコール。全部が掛け算された疲労。風呂に入ってからの記憶がないくらいにどっぷりと寝た。