いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

ダウナー 2020/07/25

何をするわけでもない。ただただ闇雲に寝潰れる一日であった。ラインが動くわけでもない。何か本を読むわけでもない。寝ているうちに就職活動が進んでいないことが不安になり少し目覚めたが、選考結果待ちである部分が大きい点と、今更自分の境遇が情けないものであることを再確認し、もう一度丁寧に凹み直して昼食を取ってもう一回寝た。なにかしようにも何もしたくない。明日の予定の2つが今から憂鬱。明後日からまた講義が始まることが憂鬱。明々後日に企業の選考がブッキングしていることが憂鬱。7月が終わりかかっていることも憂鬱。

自分が400万近くを費やして掴んだ一年近くの余暇の半分。つまり200万円分の時間はこれで消え失せている。これが本当に望んで進んだ200万円分の時間の過ごし方だったのだろうか。単位が取り切れていればまだ幸せかもしれない。勤め先が決まっていればまだ幸せだったのかもしれない。手元に自由に使えるお金が満ちていればまだ幸せだったのかもしれない。今まで挙げた3つの中のなにか一つでも満ち足りていれば、まだ、2020/07/25にこんなにダウナーになっていなかったのかもしれない。ただひたすらに、薄っぺらく自由な時間に飼い殺されている日々。今日はそれを全身で感じ取った一日だった。起きている時間の分だけそういうダウナーな感情に押し潰れそうになったので、ずっとタオルケットをかぶって目を瞑って過ごした。雨の音が強まったり弱まったり、インターホンがなり妹のZOZOTOWNの黒箱が届くのを耳で確認しながら時間の過ぎるのを感じた。

野田洋次郎の優生思想に関する議題が一日中流れるTLに関心が持てなくて、Twitterにも逃げられない。何か動画を見ようにも、長い時間なにかに集中することもままならない。テレビで流れていた有名食品メーカーの工場の様子を何も考えずに眺めた。

明日も早いし、こんな日記にも触れずにまた眠ってしまおうかと考えたが、それもできずに適当に配信サイトを眺める。アイドルマスターのアニメを3話まで流しておくだけ流して、適当に個人ブログを読んだり、スマホのゲームをいじったりした。アニメの登場人物の内気な女の子が、一歩踏み出してステージに向かう姿がパソコンの画面に映し出されたとき、そんなに熱心にそのアニメに向き合っていないにも関わらず何故か涙がこぼれてしまった。なんで泣いているのか自分でも分からなかった。涙の正体を知れば、自分も前に進めるのだろうか。