いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

サーティワンをありがたがるブス 2020/07/24

なんの予定のない4連休を過ごしているのは自分だけなのかもしれない。そう思わせられるくらいにはSNSには4連休を謳歌する投稿が溢れている。連休中はどの企業も休みの体裁を保っているがために、選考自体も進むこともなく、比較的スローな一日。

どうせ外出しないのだから、と張り切ってニンニクの効いたトマトソースを作ってパスタをもりもり食べる。このまま一人暮らしを始めたら事あるごとにパスタを食べてしまいそうで、自分の妙な偏食癖みたいなものが悪いように出てきてしまっているように感じた。余談であるが、ニンニクの過剰摂取のせいか食後30分後くらいに腹痛に襲われてしまい、1時間くらい痛みに耐えながら睡眠に逃げた。

サーティワンのサブスクが始まって、心がおどる。月6000円で毎日アイスが食べれれるプランと、月に一回だけ利用できるプランの二通りのものがあるみたい。前者は毎日食べれば6000円お得で、後者は31円だけお得。というもの。サーティワンって、自分のようなショッピングモールが第二次性徴期の遊び場だった層にとってはかなり特別なもののように刷り込まれているもので、他のアイスにはない特別感を感じてしまう。初めてダブル、トリプルなどといったアイスクリームの食べ方を自分に提案してきたのもサーティワンあり、そういったインパクトの面でも他のアイスクリーム店とは大きく異なってくるブランドとなっている。

甘いものが全然得意ではなくなった今でも、サーティワンと聞いたら少しは胸が躍るようなシロモノであるが故、それを毎日食べる。などと考えると普通の身分の人間には少し想像のできないような贅沢のように映ってしまう。田舎者の贅沢の象徴みたいなものなのかもしれない、サーティワン。8月から始まる月1個のプラン、登録してみようかな。月に一回、サーティワンのアイスが配給されると思うと頑張れる事柄って意外と多いような気がする。

「レンタルぶさいく」なるサービスを始めだした人がバズっていた。

 やってることは完全にレンタルなんもしない人の二番煎じなのだけど、自分のぶさいくをコンテンツにしようとしてる姿勢がウケていてまぁまぁ伸びていた。ここまで自分のブサイクに向き合えるのは尊敬できるが、一発ネタにならんことを祈っている。

だがそれ以上に、レンタルぶさいくさんが自分のことを「ぶさいく」として売り出したらう有象無象のアカウントが「この程度でブサイクを名乗るな」「自分のほうがブサイク」「フツメンがブサイクを気取っている」などと引用RTで言及されていたことに驚かされた。自称イケメン、自称美女らを「ナルシスト」と蔑むパターンはよく見るし、自分のステータス以上の評価を他人に要求している分跳ねっ返りがあるのはある程度納得できるが、その逆の行為の自らのルックスを過小評価する行為でさえも、そのような跳ねっ返りが発生するとは。

外見を評価するのは確かに自分以外の誰かではあるが、「ブス」を名乗るのも誰かの承認がいる世界になっているとは思ってもみなかった。「ブス」のスタートラインは自分が容姿が原因でなにかに挫折した経験があれば等しく「ブス」を名乗っても良いと思うのだが、世の中はそうではないらしい。安易に「ブス」を名乗ることができない世界がもうすぐそこまで来ている。自分は24年間「ブス」として生きてきたが、今回の事例で自分の手元からその「ブス」のステータスが奪われる日が来るかもしれないと思うと少し不安になった。自転車の補助輪をいきなり外されたときのような、図工の時間に初めて彫刻刀を持たされたときのような、そんな感覚。人のブスを安易に奪わないでほしい。自分のタイミングで、ブスから抜け出す機会を伺っているので、そのタイミングを急かすことだけはしないでほしい。