いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

ダウナー、今日で終わり。 2020/07/26

昨日のダウナーを抱えたまま今日も過ごす。起床後そんなに行きたくもない企業の説明会を聴講。あまり仲良くなりたくないタイプの人柄の人がルンルンと自分のキャリアを語ってるタイプの説明会はかなりダメージが大きいので、本当に早くこの沼から抜け出したい。明確にダメージが食らうのをわかっていてそこに突っ込むような行動。ゲームでも絶対にやらないのに、リアルでやらないといけないくらいに追い込まれている現状が苦しい。ギリギリ息だけしている状態。

近頃ずっと安楽死に関してTwitterが盛り上がっていたけれど、今日になってやっと具体的な安楽死の価格を知った。どこの相場かはわからないが130万円ほどらしい。屍のように生きる「live」状態で生活して一年ちょっとで貯まる金額。130万円貯金しておけば自分の逃げ道が確保されると考えると安いものなのではないだろうか。選択肢として安楽死があるのとないのとだと、安楽死がある世界のほうがたくさんの選択肢が得られるような気もするので早く日本でも実現してほしいな。

ゼロから130万円貯めている時間で比較的身辺整理もできるだろうし。昔は葬儀人のことを「おくりびと」と称した映画が流行ったけれど、安楽死が定番化されたら「おくりびと」の事業領域も大きく変わるんだろうな。身辺整理がマニュアル化されて、業者に一任したら簡単に法的手続きを済ませられるおくりびとパックみたいなものができたりするのだろうか。ポジティヴな意味で死が近い世の中になったら、もっと人は優しくなれるのではないか。最下層の弱者に逃げ道がないから、いい気になってふんぞり返ってその人達に寄りかかって生きているような人たちって多いと思う。そういう背もたれにしていた人間が簡単に死ねる世の中になったら、自分の背もたれが死なれないようにどんどん最適化されるのではないか。はぁ。糞後ろ向きな意見。やめますね。

今日もバイトで池袋。通過地点の赤羽で何かアウトドア帰りの5人組が乗車してくる。年齢も性別も比較的バラけた5人。会社のチームか何かの集まりなのだろうか。ドア前で円になって、大きい声で会話をするので、自然と目についてしまったのだが、まぁそんなに珍しいものでもない。すぐに仮眠に戻ろうとした。そんなときに、ちょうど5人組の後ろに5人組が邪魔になって降車できない子供連れが。進路を直接塞いでいるのはその5人組の中でも一番高齢であろう白髪頭の男性なのだが、自分が邪魔になっていることにも気が付きさえもしない。その隣にいた女性がふと気が付き、道を開けるような素振りでドアへの動線に対してスペースを作り、それに準じてもう一人の若い男も身体をどかして場所を作り、子連れは無事降車した。その一連の動作の中で、一番邪魔になっていた白髪頭の男性はただの一歩も動かない。強いていうなら、その一連の3秒間程度、自分を大回りに避けて通る子供連れを首だけ動かして視線で追ったくらいだ。こういう何気ない瞬間に、ひしひしと「老害」という言葉の意味が強くなってしまうようなそんな一瞬を発見してしまい、他人事のように思えなかった。どんなときだって、生き物として朽ち始めた身体を引きずって生きる生き物の尻ぬぐいに悩まされるのはいつも若者。年寄りはそんなことに気が付かされることもなくのうのうと過ごす。3秒近くの電車の出来事に、世の中の邪悪が詰まっているような錯覚に陥った。

バイト先は比較的スローペース。急かされることもなく、店内に流れているBGMに耳を傾けた。今日は懐メロ特集の有線のようでちょうど15年前くらいのヒットソングがテンポよく流れてくる。らいおんハート、世界に一つだけの花、愛をこめて花束を…曲名を挙げればキリがないが、その曲が流行ったときの記憶が無駄にフラッシュバックしてきて、変なガスでも吸っているような気分になった。映画クレヨンしんちゃんのオトナ帝国でヒロシたちが懐かしさに苦しんでいる描写があったが、この感情がこれなのかもしれない。懐メロ、ありがたいっちゃありがたいが必要以上に持ち上げないようにしたい。Mステの懐メロランキングで盛り上がるような大人にはまだなりたくはないから。