いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

流行りの漫画に触れて、人並みにビビる 2020/07/30

おもっきし凹んだら、寝起きは自然といつもよりも快適なものになった。普段よりも抵抗なく、PCに向かって講義を受ける。後回しにしていたエントリーシートに取り掛かろうとしたら、無性に空腹を感じてしまい、一旦腹ごしらえをする。もう目を瞑っても作れる勢いのナポリタン。自分はこれをあと何回作るのだろうか。

Twitterに流れてきた「現代日本における普通の男性」のイラストにかなり堪えるものがあった。何か自分の気に食わないものをコケ落とすときに、その対象をそのまま言及してしまうと返り討ちを食らうので、対象の弱い部分をかき集めた比較的殴りやすいサンドバックのような弱点盛り合わせの架空のキャラクターを作って、有象無象に提供し殴らせる。っていうのが現代のインターネット仕草なのかな、と思わされた。自分も気が付かないうちにそうやって殴らされているサンドバックがあるやもしれぬ。

温野菜が爆発した。比喩ではなく、文字通り。福島の店舗が盛大に爆発していた。こういった店舗の爆発と聞いたら否が応でもアパマンショップを思い出してしまう。あのときは原因はスプレー缶だったっけ。もうどのくらい前の話になるかはわからないが今でも覚えているのだから相当印象深いものだったのだろう。最近は見なくなったが、ネット内でアニメの中で爆発する演出があると「アパマンショップ」と字幕で揶揄するような文化があったが、今回の件でそれが「温野菜」と成り代わっていくのだろうか。ネットスラングの進化はこういった時事ネタが比較的素早く取り入れられるから見ているぶんには面白い。

comic-days.com

 

一気に様々な界隈を盛り上げた問題作。自分も何か通ずる部分があって、読後感が最悪だった。この35歳の経理の女性を本当に笑える人間って、意外に少ないような気もする。映画「何者」を見たあとの感覚に似ていた。

変に自分を客観視しようとしているところもサムいし、それがしきれていないでゴチャゴチャな行動をしてしまうところも、なおさらサムい。より個性的な「普通」を求め抜いて拗れてしまったが、その拗れに突き抜けられないような煮えきらなさだったり、自分の持っているものに見合わないような過大化した自尊心が苦しく見えた。その自尊心にぶら下がることでしか自分を保てないから、自尊心のために様々な比較対象を自分の有利な価値観に落とし込んで評価していくような感じがもう見てられなかった。

相手が知らなそうな話題をわざとぶつけたりとか、そういう「個性」の履き違えたような人。サブカル、と呼ばれているようなモノを趣味と名乗っている人や、好きなものに映画鑑賞や読書、漫画を挙げるような人間なら一回は寒気を覚えるような漫画。自分も確実にダメージを食らったが、この漫画が効く人はかなりの数いると思う。そしてこの漫画自体も、そういう「わかってる人」の履修項目のようになっていっているのがまた面白い。マッチングアプリとか、就活とか、そういう人を肩書きでしか見れなくするフィールドに長く浸かりすぎると、一気に自分の世界が狭まるな。と感じた。狭義的な痛々しさには思えない。現代にうようよいると思う。この経理の心をもつ人。