いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

「あるあるネタ」が大好きな人あるある

youtube広告あるある

 

youtubeってなんとなくの隙間時間を潰すには最適で、一日に6本程度何かしらの動画をポケーっと眺めてしまう。

 

本来映像コンテンツって短いもので20分弱、長くて150分程度、ある程度集中して向き合うものであったけれど、youtubeに掲載されるコンテンツはそれに比べるとかなり短くまとまっていて、だいたいどれも5~6分程度のものが多くなっている。そのためコンテンツに向き合うための一つのハードル、「時間」という部分がものすごく低い。

 

またその内容も頻繁にカットを変えてみたり、効果音などを多様してみたりと「映像に集中させる」というよりかは「画面に気を向けて続けてもらえる」ように構成されているものが多いので、コンテンツに向き合うための「集中力」も必要としなくなっている。

 

それに関連するエピソードとして、去年だか一昨年だかに空前絶後の大ヒットをかました「君の名は。」も映画内で観客を飽きさせないように普通の映画よりも、かなり場面転換が多く構成されていたりするのだが…それはまた別の機会に。

 

そういった2つの条件が相まってyoutubeコンテンツはどんどんと拡大していき、それに目をつけた企業もよりWebメディアのCMにも力をいれるようになった。テレビCMと違うところといえばスキップ選択ができてしまう点だが、逆に最初のスキップできない5秒間でユーザーの興味を引ければTVより濃密に商品を紹介できる機会を獲得できるのだ。

 

 

 

 この動画広告を例にしてみると

・「白ワキ姫」

・「秘事マウンティングハンター 〜心も体も綺麗になりたいンゴ〜 白ワキ姫 a.k.a 山崎ケイ」

・「ワキが白くても」

 

動画の開始から広告をスキップ表示が可能になるまでの5秒間でこの動画から得られる情報はこの3点のみだ。

 

・秘事

・マウンティング

・〜ンゴ

・山崎ケイ

・ワキ

 

この5つのワードが並ぶ中でこれから何を宣伝されるのか全く検討もつかないし、視聴者の視聴意欲を駆り立てるものになっている。であろう。

ここから始まるのは「ワキが白くても腹黒い」をキーワードに始まるやたらテンポの良いリリック(といっていいのか?)で歌い連ねられる”マウンティング女子あるある”だ。

確かにこういうのいるわ…てか知り合いの6割これだわ…とか思わされつつ結論ワキの角質を落とす製品「白ワキ姫」を手に踊り狂うダンサーたちの背景に広告は終わる。

 

この動画の導入部分にはいろんな入口がある.。

”マウンティング女子”というワードで目を止めたものもいれば”〜〜ンゴ”という露骨なネットスラングが気になってしまったユーザーもいることだろう。自分は前者のパターンで、マウンティング女子のあるあるネタに乗せられて使いもしないボディケア用品の広告を150秒弱閲覧してしまったなぁと思いつつ、自分の中で

「なんでこんなに”あるある”系に惹かれてしまうのか」

という疑問符が湧いてきた。それを紐解きつつ表題に触れて行こうと思う。

 

 

あるあるネタに惹かれてしまう理由」

自分なりの結論から述べると、各方面で行われてきた多数派=正義の刷り込みからであるとかなと。

ゴールデンタイムに放映されていた5人で一つのワードを完成させるクイズで、間違えた人が青色表示の不正解でアップで悔しそうな表情がアップで抜かれたり。集団で行う連想ゲームで周囲と違うものを思い浮かべてしまったタレントがガス噴射を浴びたり。

日常的にイレギュラーを悪目立ちさせて、多数派の「常識」をお茶の間に浸透していく仕組みができている。

だからなのか、コミュニティに所属する際に自然とコミュニティの中の「常識」に適用することが再優先事項になる。 郷に入っては郷に従えというやつだ。

そのコミュニティに馴染めているかのどうかの判断は誰が行うかというとそのコミュニティの自分以外の誰かであるが、彼らが直接「あなたはそのコミュニティに馴染んでいるよ!」とは言ってくれるわけではない。それであるから自分に関連しているコミュニティの”スタンダード”を常に気にして生活することになる。

そんな些細な不安を少しでも和らげるのが先に述べた”あるあるネタ”なのかもしれない。溢れ出てくる情報の中で自分の特徴に沿った「○○な人あるある」になんとなく目を通して、それにあてはまる自分や周囲を見つけて、自分の中で共感を得られて安心を得るのではないか?

大衆に勝手にカテゴライズされた”型”に自らハマっていって窮屈さを訴えるような人が最近増えてきたのかも。最後に、、、

あるあるネタのリンク送ってくるやつ大体LINEのアイコン寒色系」

以上、あるあるネタ大好きな人あるあるでした〜。