いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

鼻をほじりながら歩く女とすれ違う街、池袋 〜東口編〜

スケジュールが巻きに巻いた影響で2時間も早く1日のスケジュールが終わってしまった今日。さあてどうやって暇を潰そうか…と考えながら上映映画のスケジュールを眺めてみる。

うーん、どうにも時間がピッタリ来る映画がない。実写プーさんとか気になってたけれども今からプーさん見るために2時間近く待機するまでモチベーションはない。

この時間に直帰しても一日無駄にしている感が強いんだよな、と思いつつ財布を眺めてたらいつぞやに購入したサンシャイン水族館の年パス見つけたので魚にまみれた水槽眺めてリフレッシュするかと思い立って池袋へ向かった。

 

池袋、かれこれ6年くらいほぼ毎日通過してるけれどこれが本当にどうしようもない街であると思う。いや池袋在住の方には申し訳ないのだけれども非常にどうしようもないんだ。

 

一言で表すなら、なにもかもが中途半端なのだ。

 

「池袋」で連想するモノを挙げてみてほしい。…サンシャインと乙女ロードくらいしかないのではないだろうか?そもそもアニメジャンルに詳しくない方からしたら乙女ロードとはなにか?から始まるのではないだろうか?

乙女ロード”というのは、アニメイトとらのあななどのアニメ専門店が集うサンシャインの向かい側に沿線する道のこと。なんだタダのオタク街じゃないか…と思うが秋葉原などに比べてその品揃えなどは昔話題になった”腐女子”にターゲットをあわせていて、週末にはたくさんの腐女子の憩いの場になっていた場所だったりするのだ。その証拠にこの乙女ロード沿線には日本全国回っても数少ないであろう「メイド喫茶」ならぬ「執事喫茶」なども存在する。

といった感じだ。池袋の名所と言ったら今でいうとそれくらいのものとなっていて、あとのものは大体他の街で代替えが効いてしまうし、なんなら他の街の下位互換でしかなくなってしまった。

さて、池袋の観光地でいうと真っ先に思い浮かぶのは先にも述べたようにサンシャインであろう。

最近リニューアルされた水族館があって…その隣にはプラネタリウムも隣接されていて…その上を目指してみれば雰囲気あふれる展望台も!

なんともデートなども最適そうに聞こえてくるが、実はこれ…。

全部スカイツリーの下位互換でしかないのだ。

リニューアルされた水族館。と言ってもビルの10階、という立地がよくないのだろうか?メインとなる大型水槽も他の水族館と比べてしまうといまいち迫力に欠けるし、少ないスペースに展示物をふんだんに押し込んだせいもあるのだろう。館内に休憩できるスペースが圧倒的に少ないのだ。

具体的にどのくらい少ないのかというと、座りながら館内の展示を見ることができるスペースが、メインの大型水槽の前にある鑑賞スペース。これがだいたい30人ほどが着席できるスペースがあるのだが、水槽とあまりに近すぎるために年中子供がワイワイとしていて落ち着きのある鑑賞スペースとは程遠い、それに加えて一時間に一回のペースで水中パフォーマンスショーというものを行っていて、そこの観覧スペースとして使用されるために座席の回転も自然と早いものになる。

もう一つの休憩できるスペースは二階に上がってすぐのところに存在する淡水魚の展示スペース。こちらはアロマの匂いが漂う空間で、照明も程よい光具合でかなりリラックスできるのだが、肝心の座席数は2~3人掛けのベンチが2つ横並びに置いてあるだけなのでかなり少ない。団体でのお客さんが来たら一発でノンストップでの観覧を強いられるくらいには座席がない。

もちろん館内に設置されているカフェや、屋外エリアに点在するテーブルなども含めればもっと休憩スポットはあるのかもしれないが…水族館に来たのならできる限り水生生物を眺めたいというのは水族館に来た人間の性だろう。そういう気持ちをサンシャイン水族館は理解できていないように感じる。

一方のすみだ水族館はどうか?メインの水槽は縦に長い造りになっていて、見上げんばかりの迫力があり、なおかつ縦長にした影響で座りながら水槽を見れる範囲が広がっていて、かなりの数の椅子が設置されている。一階水槽前はもちろんのこと、二階の水槽に面した通路にも椅子が設置されていて多面的に水族館をゆったりと過ごすことができるのだ。

展望台の面では言わずもがな。日本一高いタワーに一介の高層ビルが太刀打ちできるわけでもないし、なんせ規模が違いすぎて話にもならない。

観光にきた外国人たちが求める日本が詰まっている浅草に比べて、池袋はタダの繁華街。いまいちパッとしないところまみれなのだ…。

パッとしないといえば、これは完全個人的な見解なのだが池袋を歩いているカップル。そのカップルたちもこの街同様にパッとしない。というか垢抜けられていない人が多いような印象を受ける。

池袋駅東口のサンシャイン通り、300Mくらいをフラッと一度歩いて見てほしい。化粧に慣れていなそうなガタガタメイク女と2ヶ月前に初めて髪を染めて以来なんにも手入れをしていない状態の男がサイズ感があっていないジーンズメイトの店頭セールで売られていそうな洋服に身を包みながら幸せそうに歩いているカップルと思われるモノと多数すれ違うだろう。確かに池袋ってデートスポットにあふれているように感じるのだけども意外とそうでもなくって、なにか〇〇だから池袋に行こう!って言って誘えるようなスポットも意外と薄い。たまたまお互いのアクセスの都合上折り合いがついたから…みたいな無難にチョイスされがちな街だから、デートにも本気度が薄いのだろう。よくわかんない人たちが集まるのはそういう中途半端なモチベーションの男女たちが集まってるからなのかな…そのわりにはめっちゃイチャイチャしてるけど。いやまじで年一でしか会えないんじゃないかってレベルでカースト下位っぽいカップルがベタベタしてるから刮目してみてほしい。

イチャイチャした先に行くお店も実は対してない。結構チェーン店がブイブイ言わせてる繁華街。美味しいお店はちょこちょこ点在するもののそこまでの道のりがデートで行きそうなスポットから結構離れているのに加えて、これも池袋の悪い特徴の一つ。”いろんなものがまとまりなく建設されている”という点だ。

東口の繁華街をチョロチョロして、一本路地外れてみたら猫カフェのはいったビルの斜め前にホテルがドン!と存在したり、結構洒落てる築年数の浅い商業施設の裏側には路上生活者がよろしくしてるなかなか治安の整っていない公園が隣接してたり。

なんとなく駅前通りをぶらぶらしてたらストリップ劇場に遭遇するパターンだってあったりする。

これ読んだ人はもう池袋でデートするのマジでやめたほうがいい。池袋デートで喜ぶのは埼玉県民だけです。デートスポットで池袋を提示されたそこのあなた!ひょっとするとカレ…埼玉県民じゃないですか????

   

他にももっと、いろんな理由で池袋が中途半端な街な理由を紹介したかったのだけどうだうだ書いてたらめっちゃまとまらなくなっちゃったので今回は東口だけで。西口はまた今度。とりあえず池袋西口公園に噴水がなくなってしまって本当に寂しい。