いちごのヘタ

頭の中にいれておいてもしょうがないこと

やたらBGMのデカい美容院で髪を切った

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。

2019年、初美容院行ってきたんですけど、その美容院のBGMがやったらめったらめっちゃくちゃにデッカくてもうびっくり。

最近フルハウスみたいなアメリカのコメディ・ドラマをネトフリでみるのがマイブームなんですけど、あそこの登場人物たちって日本と違ってやたらに広い土地に住んでいるから、何かとあれば自宅を装飾してホームパーティーとかやりだすじゃないですか。リビングでわけもなく主人公らのクラスメートとかが音に身を任せて揺れてるようなあのシーン。多分あの空間とおんなじくらいの音量で流れてるんです。BGM。

入った瞬間マジ?ってなってしまって、リアル”鳩が豆鉄砲を食ったような顔”をしてたらそこの美容師さんも「あ、この人お店間違えちゃったんじゃないかな?ちょっとダサくてブスだし」くらいのテンションでいらっしゃいませ~とか言ってくるんですけど、BGMに反比例するように声、小さっくって二重にびっくりしてしまった。

んで、セットチェアに座って前髪の長さがどうとかこうとか伝えるところは伝えて後はおまかせ!みたいな感じにして、ほいどうぞと渡されたdマガジンに登録されてるタブレット渡されて著作権の関係で虚構とイチャついてることにされてる中条あやみさん眺めながら値段相応の髪型にしてはもらえたんだけど、シャンプー、カット、トリートメントにパーマ。どのシーンに置いても明らかにBGMが大きいわけ。これマジ何度も言う。そんくらいデカいんです。

もうここまでくると多分お店側がパリコレとかのメイクアップルームとか意識してるんじゃないかなって。ああいうショーの裏側のメイクルームとかってこれから大舞台に上がるモデルさんのテンションを高めるためにAmazon musicでいうような「朝からテンションを上げるポップス」みたいなのガンガン流しながらせわしなくメイクさんがセットしてたりするようなイメージじゃないですか。パリコレなんか見たことないけど。多分そういうテンションであのBGMの音量なんだろうなって。

照明もなんだか寒色系の蛍光灯の光をさらに強くしたような、さながら撮影スタジオのような強い白の照明で落ち着けないのでなおさらパリコレ感。

自分以外女性のお客さんだったんですけど、みんな何一つ疑問持たないですまし顔して髪の毛いじられてたのでおそらくパリコレモデルか鼓膜ぶっ壊れてるかのどっちかなのだろうけど、おそらく前者なんだと思います。あの落ち着きはパリ経験してないと出せない。

んでんで、ブスの天パのくせして一丁前にパーマとかあててもらったので、様子見ながら薬流してもらってブローしてもらってるときに、パーマの具合どうですか?とか聞いてきて、「あー、いい感じですねぇ」みたいな感じで感謝を伝えたんですけど、案の定「え??」と聞き返されてうわー!となりました。そりゃあんだけ爆音でBGM流してドライヤーがブォーーーと唸っていたらそりゃあ一般人のナチュラルな声量を聞き漏らすのは当然だろうBGMの音量さえ下げろまじで。

絶滅危惧種肉食系男子の声量なら問題ないのかもしれないがこちらは巷で話題の天下の草食系男子、いやその下の層を生きる、草。草でしかないのでこんなストレスフルな環境では芽を出せず滅びる寸前。虫の息であるのだ。草なのに虫。ここ笑うところです。

 

とか一悶着ありつつ、美容院の場所が中野だったので、グンバツな中央線沿いオーラ出てるヘアースタイルを手にしてさあ帰りましょうと思ってたら出口まで担当してくれた美容師さんが送ってくれるんだけど

 

「今日はもうそのままお帰りですか?」

 

とか百点満点の営業スマイルで訪ねてきてくれるんだけど、ちょっと待ってくれ。

他のお客さんにはしっかり「この後のご予定はどうしますか?」って聞いてたじゃないか。どうして自分ばっかしそんな暇人みたいな、予定ない人みたいな、世の中にお前の需要ないんだよ?みたいな言い回ししてくるんでしょう。実際予定、なかったけど。

なんか悔しかったのでありもしない新宿での飲み会をでっち上げて、はっちゃけてくださいね!と送り出されながら美容院後の特有の洒落たトリートメントの匂いを漂わせながら帰路についたのでした。

 

 

ってな感じで新年初の美容院選びは自分としては大失敗なのだけど、多分これは自分とこのお店の相性がひたすらに悪かったってだけで普通に良い美容室であるのだと思う。

美容院をアメリカのTV番組のような劇的メイクアップ空間、と考えている人にとってはさのが今日足を運んだようなああいう空間でテンション上げながら自分の髪の毛が染料にひたひたに漬け込まれていくのがスタンダードなのであろうし。

ただ、自分が美容院に求めているのは圧倒的にリラックス空間。暖色系の光の中でゆったりした空間で、焚かれているお香の匂いが漂う中で自分の髪の毛を絹織物を扱うかのように丁寧にケアしてもらえるような空間だ。そこに爆音のBGMも、眩しい照明も、ただただ不要なだけだったのだ。

 

美容院に求めるものが、お客さんの層によってこんなに変わるんだなぁって実感させられた今日でした。次はいつものあの場所でお願いしよう。こじんまりした空間でセットチェア3台しかないけれど、抜群にリラックスできて謎に囲炉裏が置いてあって、シャンプー台までは置き石を通って向かうようなあの美容室に。

tuta.fem.jp

 

ってな感じで、新年初のブログは自分が一番キライな『好きなものを褒めるために、それの比較対象をメッタメタに批判してコケ落とし、そのコケ落としたものと好きなものを比較して好きなものの良さを伝えようとする面白味が皆無の奴がやる行為』を全力でやってみました。どうですか?めっちゃ胸糞悪いでしょう?そんなときは上で紹介した美容院行ってみてください。ヘッドスパで癒やされてください。最高の空間なので。こんなブログで感じた不快感なんか秒で消え去りますよ本当に。終わり。